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人見知りしないのもちょっと心配

人見知りは個人差が大きい

生後6か月から1年ぐらいで始まるといわれる人見知りですが、人見知りには個人差があり、知らない人を見ただけで泣き出す子もいれば、まったく人見知りをしない子もいます。
おじいちゃんやおばあちゃんが抱っこしようとすると泣き出したり、保育園につれていくと泣き出すなど、人見知りで苦労することもあるでしょう。
逆に人見知りをしない子に対しては、「愛情不足を感じているのでは?」などと不安になる親御さんもいるのではないでしょうか。

しかし、人の性格はさまざまで、大人でも初対面の人と話すのが苦手な人もいれば、誰とでもすぐに仲良くなれる人もいます。
また、周囲のどのような事柄に興味を示すかも千差万別です。
人に対する興味が薄い人もいれば、人が好きで人に対して興味津々の人もいますし、それは赤ちゃんも同じです。
明るくフレンドリーな性格の子や人に対する興味が強い子は、人見知りをしない傾向があるといえるでしょう。

周囲の「環境」も人見知りに影響する

家庭環境も、人見知りに大きく影響すると考えられています。
おじいちゃんやおばあちゃん、お兄ちゃんやお姉ちゃん、おじさん、おばさんなどと一緒に暮らす大家族や、毎日多くの人が訪れる商家など、たくさんの人に囲まれて育った子は、生まれたときから人に慣れています。
ママやパパ以外の人と日常的に接しているので、知らない人に対してもあまり警戒しません。
また、ママやパパと一緒にお出かけをしたとき、近所の人と挨拶をしたり立ち話をしたりするなど、近所付き合いが親密な環境で育った子も人見知りしにくい傾向があるようです。

その一方で、さまざまな人と接する環境で育ったことが逆効果となって他人とのふれあいに過敏になり、人見知りを強めてしまうケースもあります。
同じような環境であっても、受けとめ方は人それぞれです。
同じ環境で育ったきょうだいや双子であっても、人見知りの度合い性格が違うのは、それぞれの個性の現れといえるでしょう。

人見知りをしていても、親が気づかないことも

うちの子は人見知りをしないと思っていても、実は人見知りをしていることがあります。
人見知りの程度や表現の仕方は、それぞれ個性があるからです。
知らない人と接して緊張や不安を感じても、泣かない子もいます。
注意深く観察していると、知らない人と接した瞬間に表情が曇る、動きが止まるなど、何らかの反応をしていることに気づくことがあるかもしれません。

人見知りをしすぎても全くしなくても親にとっては心配の種になりますが、それほど深刻に受け止める必要はないでしょう。
我が子の個性を受け入れ、良いところを伸ばしてあげることが大切です。
それでももし周囲に対して無関心、人と視線を合わせないなど心配なことがあれば、専門家に相談しましょう。
健康診断のときにお医者さんに相談したり、子育て相談ダイヤルで電話相談をしてみましょう。