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子育て方針が違う場合はどうしたらいい?

子育ての方針が違う原因は?

夫婦であっても、育ってきた環境、培ってきた価値観が違うので、子育てという大切なプロジェクトにおいて方針が異なるのはあたりまえです。
夫婦で考え方が違うのが当然であり、どう話し合って、子育てをめぐる方針を決めていくかが問題なのです。

人はみな価値観が違うので、相手の価値観を一方的に押し付けられたら腹が立ちます。
パパにはパパの考え方、ママにはママの考え方があるので、「価値観が合わない」「子育ての考え方が違う」と、過剰に反応しないようにしましょう。

子育て方針が違う時はどう話し合えばいい?

大切なのは相手の意見を聞くことですから、納得できないこと、同意できない意見でも、まずは相手がどう思っているかよく聞きましょう。
話を聞いてもらうと、人は無意識のうちに「自分の話を聞いてもらったから、今度は相手の話を聞こう」という姿勢になるものです。
自分の意見を聞いて欲しいならば、まずは相手の考えを聞くようにしましょう。

聞く態度も大切です。
たとえ同意できないことでも、相手の話をさえぎらずに「あなたは○○だと思うんだね」「つまり△△ということね」と、相手の言葉を時々繰り返すと、「あなたの話をよく聞いています」ということを示せます。
このように相手の意見を尊重すれば、自分の意見も尊重してもらえます。

頭ごなしに自分の方針を押し付けることは、ただ反発を招き、ケンカになるだけなので避けましょう。
話し合う目的は、相手を言い負かすことではなく、自分の思い通りにさせることでもありません。
目的は、子供にとってより良い育て方を考えるためだということを忘れないようにしてください。

夫婦で違う考え方-子供にどんな影響がある?

実は夫婦で考え方が違うことで、子供にとってメリットとなることもあります。
価値観が違う夫婦であれば、子供はさまざまな考え方、価値観に触れることができるからです。
その結果、子供は意見の違う親を見て、自分で判断を下したり決定することができるようになります。

夫婦で価値観が同じならば、子供にとってはその価値観がすべてになるので、親と同じ見方、考え方しかできなくなります。
人間としての幅が広がりませんし、子供にとっては息苦しい環境となります。
ですから、夫婦で意見が違ってもいいのです。
意見の違いを夫婦で話し合って解決していく姿を見せることで、子供も他の人との関り方を学べます。

考え方は違っていても、大切な部分、人間の根本的な部分での考え方は夫婦で共通しているはずです。
「お店の物を盗んではいけない」「人の物を勝手に使ってはだめ」「お友達をいじめてはいけない」など、絶対的に共通する大切な考えはあるはずです。
子供の成長過程で学ぶべき大切なルールが一致していれば、後の細かい部分で方針が違っていても、子供にとって大きな影響にはならないはずです。