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子どものお年玉はいくらが最適?

お年玉の相場金額

お年玉というのは、毎年お正月に子供たちにお金を渡す日本独自の習慣です。
お年玉の起源は、鏡餅だったと言われています。
日本では新年になると年神様を迎えてお祭りし、その年の家族の健康と幸福、豊作を祈ることを古くからの習慣としていました。
鏡餅というのは年神様の象徴で、年長者がお供えした鏡餅を切り分けて年少者にお下がりとして配ったのが「御年魂」「御年玉」、つまりお年玉の始まりです。

切り分けた鏡餅は、お雑煮に入れて食べ、年神様の魂を体に取り込んで一年の無事と繁栄を祝っていました。
この風習は江戸時代にはすでに一般の家庭に浸透しており、その後明治・大正・昭和と引き継がれました。
高度経済成長期に入った昭和30年代後半頃からは餅つきの習慣が廃れ、代わりにお金を贈る習慣がはじまり現在に至っています。

お年玉の金額の相場は、小学生未満なら1000円以下が一般的です。
小学1年生〜3年生なら3000円、4年〜6年生なら相場は5000円です。
中学生なら5000円〜1万円、大学生でもお年玉の相場は1万円となっています。
自分の子供と姪や甥の間では、金額に特に差をつけない人が大多数となっています。

お年玉は何歳まで渡すべきか

お年玉を何歳まで渡したらいいのかは、各家庭によって異なります。
暮らしの情報を伝えるWEBサイトの行ったアンケートによれば、「お年玉を渡すのは何歳までですか」という問いに対しては「18歳まで」という回答が一番多く、32.9%でした。
次は「20歳」で23.6%、「22歳」と答えた人は10.7%でした。
中には、「15歳」と回答した人も7.2%います。
高校卒業や成人式、大学卒業などに合わせてお年玉を渡す年齢を決めている人が多いことが分かります。

お年玉の使いみち

もらったお年玉の使いみちに関しては、貯金する子供が多いのが特徴です。
大手のおもちゃメーカーが行ったアンケートによれば、お正月にもらったお年玉は「貯金する」と答えた子供が全体の38.8%と最も多く、第2位が「ゲーム機・ゲームソフト(24.7%)」、第3位が「おもちゃ、カードゲーム(22.6%)」と続きます。

あげてしまったお金の使いみちに関してはとやかく言わないことが大切で、例えば親としてはあまり好ましくないと思われるゲーム機をお年玉で子供が買った場合には、ゲームだけに熱中して宿題がおろそかになると言ったことのないように、親子でルールを話し合うことも大切です。
ちなみに、お年玉にもキャッシュレスの時代が到着しているようで、お年玉を現金で渡す親は2019年には98.4%だったのに、翌年の2020年には96.9%に減少しています。