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育児と仕事を両立するタスク管理法とは?

チェック表

仕事も育児も家事も全部やろうとすると、逆に何も進んでない!というときありますよね。
あれもこれもやらなきゃいけないのに、できなくてストレスを抱えてしまったり、たくさんの事をやり過ぎて疲れてしまったり、上手く両立できない事に悩んでしまっていませんか?
今回はビジネスでも使えるタスク管理法を応用して、上手く両立する方法を紹介します。

仕事と子育てを両立するコツ

仕事と子育てを両立するには、少し考え方を変える必要があります。子供と楽しく過ごすためにも、意識を少し変えてみましょう。

優先順位を決める

仕事も子育てもどちらも大事ですが、その中で優先順位を決めておくと、少し楽になります。
「今しなくてはいけない事」と、「今はしなくていい事」という考え方で、目の前の状況を判断してみましょう。
すべてをやらなくてはいけないと思っていると、タスクがどんどん膨らんで、気が付いたときにはパンクしてしまいます。「今やらなくていい事」はやらざるを得ないときまで放っておきましょう。
「今しなくてはいけない事」の中でも、やりたい事とやりたくない事に分かれるときがあります。やりたい事はすぐに取り組めると思いますが、やりたくない事だと進みが遅かったり、手を付けるまでに時間がかかったりします。「今やらなくてはいけない事」だけど負担に感じるものは、最初に進めるようにすると、あとあと少し楽になる事も。やりたくない事を終えたあとは、やりたい事だけが残っているので、そこまでストレスが溜まりません。むしろ楽しんで取り組めるようになります。

適度に育児・家事の手を抜く

赤ちゃんのいる家庭だと、泣き出したらすべての作業がストップしてしまいますよね。ただ、少しぐずっているくらいなら、ここは心を鬼にして今やっている作業を進めましょう。ギャン泣きしているときは、作業をストップせざるを得ないのですが、赤ちゃんは泣くのが仕事だという事を受け止めてください。ちょっとぐずっているだけのときは、赤ちゃんも仕事しているから私も頑張ろうと考えるようにします。
また、赤ちゃんのおむつ替えでも手抜きをしましょう。おっぱいをあげるたびにオムツ交換をしている人は多いと思いますが、オシッコだけなら1回飛ばしても大丈夫です。ウンチのときは交換してあげたほうがいいのですが、オシッコのときは無理に交換せずにお母さんの体調を最優先しましょう。ただし、赤ちゃんの体調が悪いときはこまめにオムツを変えてあげてくださいね。

完璧を目指そうとしない

仕事や家事、育児すべてを完璧にしようと思っても難しいです。そもそも仕事だけ、家事だけでも完璧にするのは難しいものなので、完璧を目指す事をやめたほうが、気が楽になり上手くいく事があります。逆に、家事や育児でどこなら手を抜けるかを考えるようにしましょう。
掃除は週に1回にするとか、トイレに入ったときに軽くブラシでこするだけにするとか、細かく掃除を分けて行うのもおすすめ。何曜日はこれをしなければならないと思っていると、できなくてストレスを抱えてしまう事も。仕事・家事・育児をこなすなら、多少の開き直りが大事になってきます。

周りに頼る

旦那さんに頼んだり、おじいちゃんおばあちゃんの手を借りたりと、頼り方はさまざまです。ベビーシッターサービスの利用や、ママ友に預けるなど色んな方法があるので、たまには甘えてみてもいいのではないでしょうか?自分ひとりで全部をやろうとする事が負担になってしまうので、頼れるところは頼りましょう。周りの人だけでなく、家電やその他サービスに頼る方法もあります。旦那さんの食事を、一つひとつ手作りしてあげたいのも分かりますが、レンジでチンするだけの食品を使ってもいいのです。デリバリーに頼る日があっても大丈夫。周りの手を借りて、ゆっくりできる時間を確保しましょう。

タスク管理方法

時間管理マトリックスを使う

時間管理マトリックスとは、スティーブン・R・コヴィー著書の「7つの習慣」で紹介された考え方です。両立するコツでご紹介した、優先順位の考え方をもっと具体的にした方法になります。4つのマスに左上は重要+緊急なもの、右上は重要+不急なもの、左下は不要+緊急なもの、右下は不要+不急なものという形で割りふります。

やらなくてはいけない事の緊急なもの
緊急=すぐやる
やらなくてはいけない事の不急なもの
価値=予定する
やらなくていい事の緊急なもの
錯覚=任せる
やらなくていい事の不急なもの
無駄=排除する

※7つの習慣より引用

この表に当てはめると、ほとんどの事は緊急度が低く、やらなくていい事に当てはまりあませんか?
優先順位の高い事を優先して、あとは予定として組み込んだり、任せたり、排除してしまいましょう。タスクはグッと減りますよ。

パーキンソンの法則を理解する

パーキンソンの法則とは、時間があればあるだけ使ってしまうという法則です。
このタスクは12時までに終わらせようと考えていると、12時まで使ってしまいます。掃除や洗濯など、30分でできる事でも1時間のタスクとして予定を立てると、人は1時間使ってしまうので、このパーキンソンの法則を裏返して使うのがコツです。
例えば、仕事にいく前に、掃除は15分で終わらせる、洗濯は10分で終わらせるなど、ギリギリまでタスクを詰め込んでみましょう。出社時間に遅れるわけにはいかないので、15分以内に終わらせられるようになります。
ただ、育児や仕事、家事の両立は大変なので無理はせずにスケジュールを立てるようにしてくださいね。

80:20の法則

ビジネスで使われる有名な考え方ですが、育児にも応用できる方法なのでご紹介します。
80:20の法則は、「売り上げの8割は2割の顧客によって作られる」という考え方です。子育てに必要なのは、今頑張っている労力の2割で良いのです。あれもこれも全部やっても、2割の事だけに集中してやっても、結果がどちらも8割だとしたら、2割の重要なポイントだけを抑えたほうがお得な気がしませんか?
家事で言えば、下準備や仕込みをしっかりしておけば、あとは楽ができるという感じです。掃除でも応用できるので是非試してみてくださいね。

マニャーナの法則

遅れている作業は後回しにする方法です。やり残したタスクは次の日に必ず対応しましょう。もし次の日も完了できなければ、毎日コツコツやるタスクとしてストックしておきます。無理に今日やるより、遅れたものは明日に回して、今日のタスクを進めてしまうという考え方です。
クローズドリストとも呼ばれ、やらない事を先に決めてしまうのが大きなカギです。マターニャの法則では、「タスクを先送りにしろ」と言っているわけではありません。急に入ってくるタスクを雑に処理するのではなく、さまざまなタスクをきちんと対応するために、計画をしっかり立ててから進めましょうという考え方です。子育てしていると急なタスクはどんどん増えていきます。全部をこなそうとするのではなく、今できないものは準備をしてから明日対応しましょう。

GDT

GDTはGetting Things Doneの略で、仕事を成し遂げるための仕組みという意味です。5のステップを踏めば確実にタスクが完了されていくというシステムになっています。

  1. 気になった事をまとめる
  2. 一つひとつのタスクで何をすべきか考えてみる → やるべきか判断
  3. このタスクをやる方法は何通りあるか考えてみる → 別のプロジェクトとして動かす必要があるかどうかも判断する
  4. 2分以内にできるものか考えてみる → できるものはすぐに行動 → 自分でやる必要がないものは依頼する
  5. 別の日にやるべき事ではないか考えてみる → 今日やらなくていいものはスケジューリングして別日に実施

この5ステップを踏むと自分でやるべき事なのか、今やるべき事かを分別できるようになります。慣れてくるとこの工程を頭の中だけで整理でき、瞬時に判断してタスクを貯めこまないようになるので、覚えておくといいでしょう。

子育てや仕事を両立するには

タスク管理の方法はたくさんあります。ビジネスで使われている方法を応用するだけで、育児や家事が少しは楽になるかもしれません。
どのタスク管理方法を見ても、やるべき事の優先順位を付けたり、やらない事の判断をしたりする事が多く、全部を完璧にこなすための魔法のような方法はありませんでした。家事や育児、仕事を両立するためには、やらない事を見極め、明日やる事を上手く選別するのが大切です。無理をせず確実に処理していきましょう。